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2万カットの値段

 たとえば、昨年12月7日に、わたしは下のたぐいの写真を数十カット撮っていました。いつもの他愛のない写真ばかりですが、シャッターを押す動機が、その瞬間、わたしなりにあったはずです。
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 所有しているカメラの645Dが、もしもDつまりデジタルでなかったなら、これらの写真を撮っていたか。こたえはノーです。なぜか。この先は、少々下世話になるけれどランニングコストすなわちお金の話、そしてコダックの経営破綻にも通じる話です。

 わたしのカメラと同じ(正確には概念上同じ)645判で16カット撮影できるブローニーフィルムは、調べてみたらフィルム代プラス現像代だけで1本1,000円前後するらしい。
 他方、先日自分の645Dを修理のためにペンタックスに持ち込んだ際に、わたしがこれまでに押したシャッター回数は約2万回であると確認されました。2万カットも保存していませんが、仮に、この2万カットをフィルムで撮り、現像に出したとすると、これまでの経費は実に125万円(20,000枚÷16枚×1,000円)ということになります。さらにプリント代を加えたなら合計でいくらになってしまうのか。とても支払える金額ではありません。
 デジタルカメラのランニングコストがゼロだからこそ、経済的制約を感じることなくシャッターを押せるのです。だから粗雑な写真ばかりなのだと言われようと、これはすごいことだと断言します。
by sucre-h | 2012-01-21 01:11 | 旧ファイルから | Comments(0)
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